妊活さんは不足しても、過剰でもNG 妊娠、出産に不可欠なビタミンD

投稿日:
2015年10月27日
カテゴリー:
妊活について

 

妊活中の女性の皆さん、ビタミンDはきちんと摂れていますか?

妊娠時に不足すると胎児の骨の成長に影響が出ると言われる「ビタミンD」、実は妊活中の女性でも不足すると、卵子の数が減少してしまうことがわかってきました。

ビタミンDは体内でミネラルの代謝と維持を行う栄養素。

また骨の代謝も行っているので、不足状態に陥るとくる病や骨軟化症を起こすことでも知られています。

一方で過剰摂取すると、高カルシウム血症、腎障害などを起こすため注意が必要です。

そんな体にとって大切な役割を担うビタミンD、今までは通常の生活を送っていれば不足することはないと言われてきました。

ところが、偏食の増加などでビタミンDを多く含む食品を食べる機会が減ってしまい、現代では不足状態が起こるようになっています。

ビタミンDは日光浴で作ることができますが、女性の場合は特に、美白ブームで日焼けを極力避ける傾向が強くなったこともビタミンD不足の原因となっています。

今回はビタミンDと妊活についてのお話と妊活に役立つビタミンDを含む食材をご紹介します。

 

 

ビタミンDと妊娠、出産の関係を知って妊活に役立てよう

 

ビタミンDについては先ほど説明しましたが、近年は細胞の増殖などにも深く関わっていることがわかり、生殖機能や妊娠・出産でのビタミンDについての働きについても注目されるようになってきました。

以下のような研究報告があります。

多嚢胞生卵巣症候群(PCOS)の女性はビタミンD濃度が低く、またPCOSによる排卵障害の女性はビタミンD補充により排卵率が上がる。

・卵胞液中のビタミンD濃度が高い女性ほど体外受精の妊娠率が高い

・30歳以上ではビタミンDの濃度が高い女性ほどAMHが高い

※AMH=成長過程の卵胞から分泌されるホルモン=抗ミュラー管ホルモン

・ビタミンDが高い女性は、子宮筋腫になりにくい

また、ビタミンDと妊娠や出産のリスクとの関連についてはこのような報告もあります!!

・妊娠糖尿病や妊娠高血圧症候群などの妊娠合併症にかかりやすい

・低出生体重児が生まれやすくなる

・小児ぜんそくにかかるリスクが高くなる

さらに、ビタミンDは男性にもとても大切!

ビタミンD濃度が高い男性ほど精子の質が高いといわれています。

パートナーがいる方には一緒にビタミンDをしっかり摂取しましょう。

 

まずは身近な食材で効率よくビタミンDを摂取しよう!

 

ビタミンDを効率よく摂取するためには、まず紫外線対策をせずに日光に当たるのが望ましいのですが、女性にとってはやはり難しいもの。

まずは毎日の食事で意識して食べるようにすることから始めましょう。

その場合、ビタミンDは毎日15〜25μgを補充することで必要とする血中の濃度は確実に保たれるとの結果が出ています。

 

《ビタミンDを多く含む食材》…100gあたり

■きのこ類

乾燥白きくらげ…970μg、乾燥きくらげ…435μg

■魚介類

しらす干し(半乾燥品)…61μg、いかなご(煮干し)…54μg、
まいわし(みりん干し)…53μg、まいわし(丸干し)…50μg、
たたみいわし…50μg、しろさけ(すじこ)…47μg、しろさけ(いくら)…44μg、
紅鮭(焼き)…38.4μg、黒かじき(生)…38μg、紅鮭(生)…33μg、
いわし(缶詰)…20μg、さんま(みりん干し)…20μg、さんま(生)…19μg、
まあじ(生)…18μg、かたくちいわし(煮干し)…18μg、うなぎ(蒲焼)…19μg、

うなぎ(生)…18μg、ひらめ(生)…18μg

 

 

ビタミンDの8割は紫外線を浴びることで作られる!

ビタミンDは、人が太陽に当たることにより、皮膚でコレステロールを材料にして作られています。

女性の皆さんから悲鳴が聞こえてきそうですが、大丈夫です!!

手のひらを太陽に向ける、実はビタミンDを日光浴で作るのはそんな簡単な方法でOKです。

しかも手のひらにはメラニン色素がないため、日焼けをせずにビタミンDを作ることが出来ます。

ビタミンDは1日に30分程度、週に2、3回、日光に当たっていれば不足することはないとされていますが、これはあくまでも「紫外線防止」をしないことが前提。

日本人女性の半数以上がビタミンD不足であるとの調査報告がありますが、これは日焼け止めの使用で紫外線を避けるライフスタイルの影響にも原因があるのではないかと言われています。

すぐにでも始めていただきたい方法ですが、1日に必要な分を日光浴だけで得るにはどのくらいかかるのでしょうか?

12月の正午の日差しで、那覇なら8分、茨城県つくば市なら22分、札幌でも76分という結果でした。

7月の晴天の正午ならぐんと縮まり、那覇は3分、つくば市が4分、札幌でも5分で十分。

冬場の日光浴は女性には実際のところ難しいかもしれません。

毎日の食事を第一に、不足分はサプリメントで補うなどして、摂取量のバランスが大切なビタミンDを普段の生活のなかで自然に取り入れていきたいものです。

記 :(BISHO YAKUZEN栄養士) 冨山真実
このエントリーをはてなブックマークに追加

Pagetop